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ボゴール取材記(2/3)撮影篇

Fujii

ボゴール取材記(2/3)撮影篇

撮影編

あらすじ。インドネシアのボゴールへ取材旅行した写真担当・藤井が、いろいろ失敗する話。

今回は実際の撮影において、気をつけたことや挑み方などを紹介していきます。

建物を撮る

本プロジェクトでは、素材に対する要件のひとつに「さまざまな方向から撮影した建物の外観」というものがありました。

ただ、建造物をイラストもしくは3Dモデル化する?程度の決定でしかなかったため、詳細な要求ではありません。ということで、後々融通の利く素材を確保するため、対象施設をぐるっと一周分する(とても面倒な)撮影を行っています。

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上の写真は、とあるショッピングモールの外周をぐるっと一周して撮っています。建物の大きさに対して敷地が窮屈なため、超広角レンズを使って撮影しています。結果、パースがかかりまくって画像がゆがんでますが、作品ではなくデータなのでこれでOK。

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さらに、構造を理解する上で建物内部からの撮影も行っています。上の写真は、とある建物の階段ホールを内側から撮影したものです。人との対比でスケール感を把握するのと同時に、窓ガラスがなく開放型になっていることを記録したくて撮りました。

準備段階では、E-M5mark2の「デジタルシフト(現場で広角レンズの歪みを消す機能。三脚が必須。)」という補正機能を使ってみよう!と思っていたのですが、結局じゃんじゃん撮る方が強いですね。滞在中、移動日以外は毎日1000枚ぐらい撮影しました。連射を使わずにこの枚数を撮るのはけっこう大変です。なので品質はさておき「チャンスを逃さない」という意識を優先した方が良いです。

建造物を撮影する際に最低限意識したいのは「水平・垂直」です。後の編集で水平・垂直を取る(写真内の無用な傾きを補正すること)こともできるのですが、カットされる領域が出る分だけ解像度が下がります(傾きを補正したときに余分な箇所がカットされ、結果的に解像度が低くなる)ので、意識だけでもしておくとムダが減ります。最近のカメラにはデジタル水平器機能がついていますので有効に使いましょう。

スナップ写真を撮る

スナップ写真とは、特に目標を決めずにその場のシーンを撮ることです。旅行において、スナップ写真は雑然とした情報や空気感、意識外の記録を行うためにとても重要です。とにかく少しでも興味を引いたら撮影しておく。いや、興味を引かなくても手癖で撮っておく。街角でも、マンホールでも、ゴミでも、虫でも、露店のお菓子でもなんでもいいです。写真のうまい下手も気にしない。撮りまくることが大事。それが後の「あったあった!」とか「あ、そうだっけ?!」というような記憶のフックにつながります。

注意点をひとつ。インドネシアをはじめ、海外での写真撮影で注意したいのは「街中で人物を撮ることは基本的にはNG」だということです(日本でも無断だと怒られますが)。「人物を人物として無許可で写真に収めない」ほうが良いでしょう。

裏技として超広角レンズで建物を撮影していると見せかけて人物を撮るということを何回かやりました。レンズが違う方向に向いているのに撮られているとは夢にも思わないでしょう。ふふふ。ただし広角レンズの外側は画像がゆがみます。

もう一つの方法として、ノーファインダー(ファインダーをのぞき込まない撮影方法)で人物を撮るという方法もあります。カメラを握ったままストラップをこぶしに巻き付け、「片手で持ってるだけだよ風」のまま撮影します。この手法は思いもよらない傑作構図を生み出してくれる可能性がある反面、ブレやピンボケが激しくなるので注意が必要です。

なお、ゆるいイスラムなインドネシアではこれらの裏技が使えましたが、サウジアラビアなどの厳格なイスラム国家では街頭でカメラを持っているだけでもと咎められたりしますので、人前でレンズを出さないように、普段はメッセンジャーバッグの中などに隠しておくなど、心がけた方が良いでしょう。

ところで、スナップ写真をやりはじめると、どうやら洞察力が鋭くなるようです。「どこかに面白いものはないか?」と常に周囲を意識するからでしょう。私の場合、企画・設計のシーンにおいても洞察力のブーストが発揮され、多大な恩恵を感じています。

まとめ

ということで、撮影篇はテクニックというよりは挑み方に寄せたノウハウを紹介してみました。次回はGISに挑戦します。

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